ホームページより、お墓の追加彫りと金箔入れのご依頼。平戸市生月町地域墓地

長崎県平戸市をはじめ、松浦市、波佐見町など長崎県北部で墓石のお仕事をさせていただいております、中村石材工業の中村です。平戸市生月町の地域墓地にて、お墓の追加彫りと金箔入れをご依頼いただきました！

 

 

平戸市生月町 地域墓地　追加彫り・金箔入れ

 

ホームページをご覧になったお客様からお墓のご相談をいただきました。ご家族様が亡くなられて、平戸市生月町にあるお墓に追加の彫刻をするのにあわせて、金箔も入れ直したいとご希望でした。まずは現地確認のため墓地へ向かいました。

 

平戸から生月大橋を渡って、生月島に入ります。生月町は、平戸島の北西にある人口約6,000人の島です。

 

こちらが今回ご相談いただいたお墓があった地域墓地です。生月町の中でも一番大きな地域墓地で、眺めのよいなだらかな斜面にお墓が建てられています。

 

こちらがご相談いただいたお墓です。とても立派な和型のお墓です。こちらの地域では、お墓の手前の前机（供物台）の上に木製の祠のようなものが設置されており、1年経つまではお骨壺をこちらに仮安置して、お線香などもお供えできるようになっています。

 

お墓の左手に、今回お名前を彫刻する法名碑があります。また、正面の文字彫刻や台座の装飾、花立前面など、細かい部分にも金箔が施されていましたが、それが取れて黄色い下地の塗料が見えています。金箔は立地環境によっても劣化の速さに違いがあり、特に潮風は金箔がはがれるのが少し早いです。状況を確認してお見積りを差し上げ、工事をお任せいただくことになりました。

 

工事が始まりました。まずは金箔を入れる前に、洗浄機で下地の塗料をはがします。汚れや古い塗料が残っていると、新しい金箔がきれいに付きません。

 

花立の黄色い塗料も、ブラシなどを使ってできる限り落とします。その後、下地のカシューを塗ってから金箔を入れます。

 

下地のカシューの状態を見ながら、新たに金箔を入れ直しました。隅々まできれいに入れました。

 

こちらも花立です。平戸は花立が一対ではなく、たくさんのお花を供えられるよう複数あることも多いです。洗浄して古い塗料を取り除いたら、新しいカシューを入れてその乾燥状態を見ながら金箔を貼っていきます。カシューを厚めに塗ってしまうと乾きも遅くなるので、きれいに均一に塗るのもポイントです。

 

きれいに金箔を入れて、設置しました。細かい部分もとてもきれいになりました。

 

すべての作業が完了したお墓です。金箔が輝きを取り戻し、とても明るくきれいになりました！

 

お墓の正面文字、その下の受け鉢、花立や香炉、前机も細かいところまできれいに入れ直しました。法名塔は新しいご法名を追加で彫刻して、額字部分などもすべて金箔を入れています。

 

正面文字です。陽の光を浴びて、キラキラととてもきれいな仕上がりです。受け台の細かい模様もはっきり見えます。

 

お墓に使用する金箔は、金の純度の違いで黄色が強いものから薄いものまで、4,5種類あります。弊社では1号という黄色が強く少し赤みもあるものを使用しています。

 

きれいになったお墓で、気持ちよくご納骨を迎えていただけるようになりました。今回ご連絡くださったお客様はまだお若い方で、亡くなられた方のお孫様でした。ご生前おじい様にはとてもお世話になったそうで、追加彫刻の機会に金箔も入れ直してお墓をきれいにしたいとご依頼くださったのですが、若い方がお墓のことに取り組まれているのを拝見して、とても素晴らしいことだなと嬉しく思いました。ご家族皆様で気持ちよくお参りいただけますと幸いです。何かお手伝いできることがございましたら、またいつでもご連絡ください！